-
「ダイエットしたいのについつい食べてしまう」
-
「勉強が続かない」
-
「早起きしたいのにできない」
-
「毎年1月になると目標を立てるのに達成できない」
そして、できなかった自分にがっかりするんですよね。
習慣化できることによって、自分が変わります。そして人生が変わります。
だけど、根性ややる気だけでは続かない。
習慣化するためには、やり方を覚えてから行動することが大切です。
今回は、人生を変えるために習慣化できる方法が書かれた本をご紹介します。
こんな人に読んでほしい
- 人生を変えたい人
- 今まで目標をたてても続かなかった人
- 習慣化できる方法を知りたい人
習慣化のメリット
- 誰でも、いつからでも始められる
- 変えようと思った瞬間に、人生が変わり始める
「習慣が10割」の作品情報
作者 | 吉井雅之 |
執筆年 | 2018年 |
読みやすさ | 読みやすい(短いエッセンスで書かれている。具体的な方法が書かれていて実行しやすい) |
ページ数 | 272ページ |
電子書籍化 | ○ |
Kindle Unlimited読み放題 | ○ |
作者の解説No.1習慣形成コンサルタント。マイナス思考で生きてきた自分に嫌気がさし、100%諦めムードだったある日、「習慣がすべてを決めている」という言葉に出会い、もう一度だけやり直してみようと、ガソリンスタンドでアルバイトを始める。32歳にして自身の成長のため、数多くの能力開発セミナーに参加。その後、石油関連企業を中心に人材教育業務に従事。2005年「人生の成果を一人ひとりが創り出せるお手伝いを志事とする」コンサルティング会社、有限会社シンプルタスクを設立。以後、15年で5万人の実践トレーニングを行う。
「習慣が10割」の内容
本書の内容は5章に分かれています
1章 | 習慣が人生の全てを決めていることを解説します。これを読めば、習慣がなぜ人生を左右するほどの力を持つのかがわかります。 |
2章 | 習慣の正体を解き明かします。なぜこれまで習慣が続かなかったのかを理解できます。 |
3章 | 習慣化のポイントを紹介します。具体的な習慣の始め方や挫折しないためのコツなど、習慣形成のための実践的なノウハウをお伝えします。 |
4章 | 脳にアプローチして強力な習慣を作る方法を説明します。脳と習慣には極めて強い結びつきがあるので、脳の特性を知れば確実に習慣形成できます。 |
5章 | テーマごとに習慣の作り方を紹介します。早起きや読書、ダイエットや貯金など、多くの人が続けたいと思っている習慣を身に付ける方法を解説します。 |
- 習慣で人生が決まる
- 習慣化できない原因
- 「最強の習慣化」スキルとは
習慣で人生が決まる
人生がうまくいかないと、他人のせいにしがちです。しかし本書ではそれは違うと断言されています。
「今の自分を作り上げてきたのは、自分自身である」
もっと言うと、
「過去の言葉や行動、思考など、1つ1つの積み重ねが今の自分を作り上げてきた」のです。
人間の脳は耳から入ってくる情報をすべて本当のことだと思い込む性質があります。
一定期間にわたって五感から繰り返し取り入れた情報は、やがて人間の潜在意識に到達して、脳の奥深くに根を下ろします。
そして、私たちは潜在意識に入ってきた情報を元に無意識の内に反応します。
例えば
- 「あなたはできる子」と育ってきた人間は、「自分はできる」と思い込み、少しの失敗でめげない。⇒努力を続けることができる。
- 「あなたはできない子」と育ってきた人間は、「自分はできない」と思い込み、少しの失敗でめげる。⇒努力を続けられない。
- 算数の九九の答えが無意識に言葉に浮かぶ。
- CMのフレーズを気が付かない内に覚えて、呟いてしまう。
など、潜在に刷り込まれた情報は、行動・言葉・表情などの反応によって顕在化します。ちなみに刷り込みは他人からではなくて、自分でもできます。
刷り込み⇒習慣⇒積み重ねる⇒あなたという人間
繰り返される刷り込みからあなたという人間ができている
今の自分を作り上げているのは、過去の習慣の積み重ね。ということは、今から始める習慣の積み重ねで、未来の自分を作り上げることができます。
「何かを続ける」という習慣はいったん身につけば、あなたにとって大きな武器になります。その「何か」が「仕事」になっても、「勉強」になっても、「ダイエット」になってもやることは同じだからです。
「目標のために何をするか」を決めて、それをひたすらコツコツ続ける。ただそれだけ。
一見すると簡単なのに、何故できないのでしょうか。それが次の「習慣化できない原因」で説明されています。
習慣化できない原因
習慣化できない原因は主に2つあります。
- 脳が楽しいと感じていないから
- 「ラク」をとるから
脳が楽しいと感じていないから
1つ目は、脳が楽しいと感じていないから、です。
ゲームや甘いものなど、好きなことは意識しなくても習慣化されています。これが、嫌いなことなら続かない。
五感から脳に入った情報は、扁桃核(感情を司るところ)という部位が「快・不快」を判断します。
そして「快」と感じたものには、自ら接近して、「不快」と感じたものには、遠ざかろうとします。
だから好きなものは長く続くし、嫌いなものは続かないのです。
続けるためには「正しいことを楽しむ努力」をすることが必要なのです。
「ラク」をとるから
人間は「安楽の欲求」と「充実の欲求」の2つの欲求を持っています。
安楽の欲求:ラクして生きたいと求める心 |
食欲・睡眠欲・性欲の3大欲求のほか、物欲や支配欲、私利私欲などが該当する |
充実の欲求:充実して生きたいと求める心 |
自己実現欲や自己成長欲、価値創造欲や社会調和欲などが該当する |
習慣化を作ろうとする時に、この2つの欲求がぶつかります。
その時に安楽の欲求が勝ってしまうと習慣化は続きません。
安楽を求める人は、他者に期待する「依存型」の姿勢で生きていて、充実追求型の人は、自分に期待する「自立型」の姿勢で生きています。
人間は何も意識せずに生きていると、安楽の欲求が勝つようになっています。
誰でも苦労するよりは、ラクできたほうがいいと思うのは自然です。
しかし、良い習慣を身につけ、成長していけるのは「充実追求型」です。
安楽の欲求に流されずに、充実の欲求を追求するためには、「理想の自分」を追求することです。
習慣=思いの深さ×繰り返し反復
安楽の欲求に流されず、充実の欲求を追究するためには、「理想の自分」のイメージを描くことです。
習慣を続けるには1つのことを反復する必要がありますが、前提に「想いの深さ」が無ければ続きません。
思いを深めるポイントとしては、「理想の自分を手に入れた時、それを見て誰が喜んでくれるか」を想像すること、と書かれています。
人間が頑張るには「誰かに認められている」という承認欲求が必要だからです。
「最強の習慣化」スキルとは
「小さな目標」から始める
習慣によって、人生を変えたい。そう思ったのならまずやることは、「小さな目標」から始めることです。
例
- 早起きする
- 日記をつける
- 通勤時間に本を読む
- 脱いだ靴を揃える
- 職場の人に自分から挨拶する
- 目の前のゴミを拾う
重要なのは、「何を続けるか」ではなくて「自分で決めた約束を守ることができた」という実績を作ることです。
何か1つでも続けられたという記憶が増えれば、別のことができる!とワクワクしたり楽しんだりすることができるからです。
とにかく「ハードルを下げる」
「完璧」を目指すことは絶対止めましょう。
日記を書く、という目標を立てたとすると、1ページ書かなければいけない、と思いがちですがそれは止めて下さい。
1ページも書けないとなると、次の日から日記を書くのが嫌になります。
どうしても書くことが無いのであれば「今日は特に書くことがない」という1行でも良いと書かれています。
挫折しない秘訣
- できるだけ「願望」を大きく膨らませる
- 今の自分(現在地)を見つめる
- 「何のために?」を考える
- 「誰を喜ばせたいか?」を考える
- 「~しなければならない」はNG
- 「やりたい」「やりたくない」の感情を大切にする
コツコツ続ければ、ある日、一気に伸び始める
始めた当初は、やってもやっても成長を実感できない時期が続くことがあります。
スタートから一定期間は手ごたえがあったのに、途中で成長が止まったと感じることもあります。
そんな時に、自分を信じて続けることによって、ある時突然「自分は成長している!」と実感できる瞬間が訪れます。
ただし、成長分岐点の瞬間までは、自分の成長を実感ができない時期が続きます。
それでも努力を続けた人だけが、理想の自分になります。
「日記」「ブログ・メルマガ」「ダイエット」「ランニング」「筋トレ」「仕事」「部下育成」「営業・セールス」「受験勉強」「英語学習」「読書」「貯金」「人間関係」「家族」「心の健康」「掃除」「子育て」「タバコ・お酒」「ギャンブル」「暴飲暴食」「ゲーム」ここにテキストを入力
気になったところ
本書を読んでいてどうしても気になったところが1つ。「嫌な上司は存在しない」と書かれていますが、あえて言います。存在します。
私が前職で出会った上司は「嫌な上司」だったと断言します。患者さんを「ジジイ」「ババア」と罵り、家族や職員がいないことをいいことに、嘲りの言葉や暴言を繰り返す。自分の機嫌次第で変わる態度、休日や深夜にかかってくる電話、仕事中の飲酒、飲み会での酒の一気飲みの強制、公共の場で周囲が振り返る程に怒鳴られ続けたこともありました…。世の中には「関わってはいけない嫌な人間」は確実に存在します。
そのような上司の元で働いている方がこの言葉を真に受けて、「私の受け止め方が悪かったんだ」と思わないでほしいです。きっとそんな風に責める人は繊細で優しい人だから、これ以上自分を苦しめてほしくない、と思います。
確かにその上司にも「いいところ」はありました。ですが、少なくとも、私はそのような上司を「良い上司」として認識して働くことはできませんでした。今は転職して関わっていませんが、前職を続けていたらどうなっていたのだろうと想像するとぞっとします。
「習慣が10割」がオススメの人!
- 人生を変えたい人
- 今まで目標をたてても続かなかった人
- 習慣化できる方法を知りたい人
見出し2:「習慣が10割」を読んで思ったこと
私は習慣が大切、と頭では理解していたもののなかなか続けることができませんでした。
しかし、本書を読んで続けられない原因は高い目標にあったのだと理解できました。
人間は楽しいと思わなければ続かないもの。
無理して辛いことをすれば続けられるわけはありません。
習慣が続かない人は完璧主義の方が多い、とはよく聞きますが私もその気があるようです。
自分にとって高い目標を立てて、できなかったら自分を責めてしまいやる気がなくなって見ないふりをする。これでは習慣化することができないのは当たり前です。
本書を読んでからは小さなことを目標とすることにしました。
まずは「ブログを毎日更新」という高い目標を立てるのではなくて、「毎日100文字書く」という目標に。ダイエットは、「毎日YouTubeの動画で1時間ダンス」から「隙間時間に筋トレ」に変更しました。
そしてできたことを自分で褒める。結果がすぐに出なくても褒める。
すると、あれだけ続かなかったブログやダイエットも、苦もなくどころか、むしろワクワクしながら続けられるようになり、ブログの執筆速度も各段に上がりました。
…ダイエットの結果はまだ出ていませんが、いいんです。成長分岐点に達していないだけなのですから。…多分。
- とにかく小さなことから始める
- 成長を実感しなくても自分を信じて続ける(ある日突然急成長するかも?!)
- 未来の自分を思い描きワクワクしながら実行する