作業療法士をやめたい理由ってどんなこと?
作業療法士として働く中で、「やめたい」と思う人もいます。その理由は人それぞれですが、よくある理由と解決策・今後のキャリアについてまとめてみました。
やめたい理由
仕事が多くて体が疲れる
作業療法士は、患者さんを助けるために体を使う仕事が多いです。例えば、リハビリの際に患者さんの動きを支えたり、ベッドから車椅子への移動を手伝ったりします。
リハビリ用の道具や機材の準備、後片付けも行うため、これだけでも体力を消耗します。
また、急な対応が必要な場面も多く、計画通りに休憩を取るのが難しい場合があります。
特に、体重のある患者さんを支えたりする作業が続くと、慢性的な疲労や腰痛のリスクが高まります。
一日の終わりには、ヘトヘトになることもしばしばです。
心が疲れることもある
患者さんが思うように回復しなかったり、患者さんやその家族とうまく話せないとき、心にストレスを感じることがあります。
例えば、患者さんが「早く元の生活に戻りたい」と強く希望しているのに、リハビリが予想以上に時間がかかる場合、患者さん自身や家族が不安や焦りを抱え、作業療法士にその感情をぶつけることがあります。
また、認知症の患者さんが日によって態度が変わり、コミュニケーションが難しいと感じることも少なくありません。
さらに、作業療法士は患者さん一人ひとりに深く関わる仕事なので、その責任感が精神的な重荷になることもあります。
患者さんの期待に応えられないと感じる瞬間や、家族からのプレッシャーを受ける場面もストレスの要因になります。
給料が思ったより少ない
作業療法士の給料は、他の医療系の仕事に比べて少ないことが多いです。
特に昇給が少ない職場では、長く働いても給与があまり増えないため、将来に不安を感じる人が多いです。
ボーナスや昇給の金額が他職種より低いと、モチベーションを保つのが難しくなる場合もあります。
「やめたい」と思ったときにできること
「やめたい」と思ったときは、次のような方法を試してみてください。自分自身の気持ちを大切にしながら行動することが重要です。

1. 自分の気持ちを整理する
なぜやめたいのか、自分の気持ちを考えてみましょう。
仕事そのものがつらいのか、職場の雰囲気が合わないのかをはっきりさせると、次のステップが見えてきます。
具体的に、どの部分がストレスの原因になっているのかを書き出してみるのも有効です。
2. 誰かに相談してみる
友達や家族、信頼できる人に話してみましょう。
誰かに話すだけで気持ちが軽くなることもあります。
専門の相談員に話すのも良い方法です。また、同じ作業療法士として働く人と話すことで、共感やアドバイスを得られることがあります。
3. 働き方を見直してみる
今の働き方がつらいなら、パートタイムや短い時間だけ働ける仕事を探してみるのも一つの方法です。
自分に合った働き方を見つけることが大切です。例えば、訪問リハビリなどの働き方は時間の融通が利きやすく、家庭やプライベートとの両立が可能になる場合があります。
4. 新しいスキルを身につける
新しい資格を取ったり、勉強を始めたりすると、自分にできることが増えて将来の選択肢も広がります。
作業療法士の経験を活かして違う仕事にチャレンジするのも良いでしょう。
例えば、医療事務やカウンセリングの資格を取得すると、別の医療関連職への転職も視野に入れることができます。
5. 職場を変えてみる
今の職場が合わないなら、転職を考えてみましょう。
作業療法士の求人は多いので、より自分に合った職場が見つかるかもしれません。
また、転職によって給料や働き方が改善されることもあります。
リハビリ専門の施設や訪問看護など、環境を変えることで働きやすくなる場合があります。
本当にやめるべきかどうか考えるポイント
仕事をやめるかどうか迷ったときは、次のことを考えてみましょう。
- 自分の体や心の健康を守れているか。
- 今の仕事に少しでもやりがいを感じられるか。
- 生活費や将来のお金の計画が立てられるか。
さらに、やめた後の生活を具体的にイメージしてみることも重要です。家族や友人の意見を参考にしながら、自分にとって最善の選択を探しましょう。
やめた後のキャリアはどうなる?

作業療法士をやめた後でも、これまでの経験を活かして働ける仕事はたくさんあります。
例えば、ある方は作業療法士としての経験を活かして訪問リハビリのフリーランスを始めました。
患者さん一人ひとりに合わせたプログラムを提供し、口コミで利用者が増え、現在は安定した収入を得ています。
また、別の例では、リハビリ施設での経験をもとに、福祉用具の営業職に転職した人もいます。
元作業療法士としての知識が評価され、顧客の信頼を得ることに成功しました。このように、スキルを活かして新しい分野で活躍するチャンスは多くあります。
医療や福祉の別の仕事に転職する
医療事務やケアマネージャーなど、医療や福祉に関係する仕事は、作業療法士の経験を活かしやすいです。また、発達支援や介護相談員としてのキャリアも考えられます。
自分で仕事を始める(フリーランス)
訪問リハビリや講師など、自分で仕事を作る方法もあります。これまでの資格や経験が大きく役立ちます。さらに、オンライン講座を提供するなど新しい働き方にも挑戦できます。
作業療法士以外の分野へ挑戦
まったく違う業界に挑戦することも選択肢の一つです。たとえば、教育分野や営業職など、コミュニケーション能力を活かせる職種も多くあります。
まとめ
作業療法士の仕事をやめたいと思うのは自然なことです。でも、すぐに決めるのではなく、自分の気持ちや将来のことをじっくり考えることが大切です。新しい道を見つければ、もっと自分に合った働き方ができるかもしれません。以下のステップを参考にしてみてください。
- 自分が本当にやりたいことをリストアップする。
- 家族や友人と相談し、客観的な意見を聞く。
- 転職エージェントや専門のキャリア相談サービスを活用する。
- 新しいスキルや資格を取得するための勉強を始める。
- 無理をせず、自分のペースで計画を進める。
周りの意見を聞きながら、自分自身にとってベストな選択をしてください。