厚生労働省が平成30年に行った労働者のストレス調査では役58%の人が強いストレスを感じていると答えています。
約半数以上の人が強いストレスを抱えて仕事をしている状況。
メンタルが弱いとストレスに晒されて、心や身体の不調を抱えてしまうことに。
そこで、この記事ではメンタルに自身が無い人に共通する特徴を解説し、鍛え方を紹介します。
100%を求める
メンタルの弱い人は完璧を求めがちです。
途中までどれだけ頑張っても100%でなければ、できてないことと一緒という極端な思考に。
「ちょっとの失敗も許されない」
「常に完璧であり続けないと」
「人に頼ったら駄目、自分が頑張らないと」
真面目な人こそ、周囲の期待に応えようと完璧を求めて頑張り続けます。
常に完璧を目指そうとすることは自分の成長にとって良いことです。
しかしその反面ハードルを高く持ちすぎていて、自分へのプレッシャーとなって実力発揮の妨げとなることも。
完璧な人間なんてどこにも存在しません。
自分の理想どおりにならなくてもいい。
今の自分が出来うる限りの最善を目指して頑張っていると、誰が褒めなくても、頑張っている自分を褒めてあげましょう。
自己主張ができない
メンタルの弱い人は、相手にどう思われるかが気になって自分の言いたいことが言えません。
「嫌な仕事を頼まれたけど、断れなかった」
「飲み会に誘われて、途中で帰りたいけど最後まで残ってしまった」
など、やりたくもないことを不満を抱えながらなんとか頑張ってしまいます。
自己主張できない背景には自分が発言することにより相手を怒らせてしまうのではないか、傷つけてしまうのではないかといった相手への思いやりや、自分が笑われてしまうのではないか、嫌われてしまうのではないか、という自信のなさや恐怖心があります。
自己主張できない原因は元々の性格であったり、育ってきた環境だったり様々です。
自分の思いを伝えることをしないままだと、心は満たされず不安定になりやすくなります。
もし思い当たるようであれば、自己主張の練習をしてみるのも良いと思います。
全ての感情をさらけ出す必要はありません。
まずは言いやすい人に、自分の気持ちを伝えてみることから始めてみましょう。
自己肯定感が低い
自己肯定感とは「根拠がなくても自分を肯定する感覚」です。
「自分は何をしてもダメだ」
「人より劣っている」
「自分は何の役にもたたたない」
こう思ったことはありませんか。
自己肯定感が低いとあるがままの自分を受け入れることができず無力感や絶望感を感じやすくなります。
自分の短所ばかり目についてしまうので自分に価値を見出すことができず、日常生活を楽しめなくなってしまうことに。
自分で自分を責めている訳なので、いくら人から賞賛されようが完全に心は満たされません。
穴の空いたバケツに水を入れるようなものです。
自己肯定感の低い人は自分の長所に気がついていないことが多いと言われています。
そこで、自分の長所に気が付くための方法としてリフレーミングをご紹介します。
リフレーミングとは
リフレーミングとは、コミュニケーション心理学の用語の一つ。
物事を見る枠組みを変えること、つまり物事の見方を変えることです。
例えばコップに半分水が入っている時に
Aあと半分しか水が入っていない
Bまだ半分も水が入っている
事実は同じなのに捉え方を変えることにより感じ方が変わってきます。
リフレーミングの方法
まずは、紙に自分の短所を思いつく限り書き出してみましょう。
つぎに、書き出した短所を長所として書き換えます。
例えば
〇心配性→責任感が強い、慎重に物事を考えることができる
〇せっかち→常に効率を考えて動くことができる
〇緊張しやすい→常に準備を怠らない
〇話をするのが苦手→思慮深い、相手の気持ちを考えることができる
リフレーミングにより、自分の短所だと思っていたところも実は見方を変えることにより強みになったりします。
自分の強みを認識すると、結果的に自己肯定感が高まることに。
また、物事を色々な方向から捉えることによって人とのコミュニケーションがとりやすくなる利点もあります。
自分に長所なんてないと思われるかもしれませんが、自分が当たり前のようにできていることは実は他の人からみたらすごいことだったりします。
今まで自分を卑下していた人にとったらいきなり長所を見つけることは難しいと思います。
まずは、紙に好きなことや得意なこと、周囲に褒められたことを書いてみましょう。
実際には褒められることはあっても、自分が満足していないからうまく受け取っていないことがあります。
自分の長所を言語化、認識することにより自分を認める足掛かりになります。
他人に依存する
依存心とは、他人に寄りかかること、責任を押し付けることを言います。
自分一人だけでは生きていけない、他人に自分の人生を任せて生きていきたいという不安定な気持ちが依存心へと繋げていきます。
依存心が強い人の特徴の一つとして、決定権を他人に委ねてしまうということがあります。
友人や家族、上司に決定権を委ねて意のままに動こうとする行為。
一見相手の気持ちを尊重しているようにも見えますが、「あの人が言ったから失敗した」「私が悪い訳じゃない」と責任転換して自分が傷つかないようにしているだけなことも。
責任を取らないことを繰り返していると、自分の悩みを自分で解決することができなくなり、自分に優しくしてくれる相手に依存していきます。
自分の機嫌は他人に取ってもらうのではなくて、自分で取る。
自分の幸せとは何か、何に喜びを感じて何が嫌なのか。
他人に目を向けるよりも自分に目を向けることにより、傷つきにくくなります。
まずは、自分を幸せにできる人間は自分しかいないということから意識してみてください。
まとめ
メンタルが弱い人は、真面目だったり、優しかったり、自分に自信がない人が多いです。
自分に自信を持つためには、自分の長所を認識する必要があります。
自分はどうやって生きたいのか、どうしたら幸せなのか、自分としっかり向き合う時間をとってみましょう。